年齢90代
性別男性
介護度
傷病名

これまでの経緯

ほぼベッド上の生活の90代後半の利用者さま。難治性の便秘により、ご自身で便を出すことが難しいため、定期的に便を出す処置を目的として訪問開始となりました。

毎日新聞を隅から隅まで読むようなしっかりされた方で、自分の体のことを自分で考えておられるため、こだわりも持っておられ、相談しながらのケアでした。

排尿は尿器でされていましたが、尿器をあてる動作にしんどさが出てきました。そのため、尿取りパッドを使った排尿に切り替えることになりました。

支援の内容

本人の「自分でやりたい」という気持ちを尊重しながら、一緒に方法を検討しました。

尿取りパッドの工夫

自分で交換するにはパッドが長すぎるとの訴えがあり、パッドを半分に切り、切った部分をテープで保護する方法を提案しました。試していただくととても使いやすかったようで、次回訪問時には家族さまが半分にしたパッドをたくさん準備されていました。

また、パッドの裏表が分かりにくく、夜間は逆にあててしまうことがあるとの話から、裏表が分かる文字を書き込む工夫を行いました。次回訪問時には、家族さまが半分のパッドに文字を記入して準備され、本人さまは問題なく交換できるようになっていました。

冷え対策としての柵カバー

寒い時期となり、柵をつかむ際に冷たさで全身が冷えるという訴えがありました。柵をつかむことで体の向きや位置を自分で調整されていたため、柵のカバーを提案。

ホームセンターの発泡スチロール製の筒に切り込みを入れて柵に装着する案を考えましたが、すでに家族さまがハンカチで手作りカバーを作成されていました。

メモを残して帰ると、次の訪問時には別の場所にも設置されており、家族さま・本人さまから喜びの声をいただきました。

その後

工夫によって、利用者さまがご自身でできることが増え、また家族さまも積極的に協力してくださるようになりました。

本人さまの希望や体験に寄り添うことで、ケアがよりスムーズに進むようになりました。

まとめ

利用者さまの体験からくる、私たちでは気づきにくい訴えを聞き逃さず、共に考える姿勢の大切さを改めて学びました。知識を一方的に押し付けるのではなく、提案し、一緒に試し、工夫を重ねていくことが利用者さまの満足につながりました。

また、お嫁さんの協力なしには実現できないことも多く、感謝の気持ちでいっぱいです。

今後も、元気なお顔を見ることを楽しみに、訪問させていただきたいと思います。